新局面

袂を分かった元マゾ仲間へ


けいけい完全復活だと思います。ここ数日でクランを取り巻く状況が新局面を迎えたようです。自分が待ち望んでいたものがとうとう手に入ったのです。



今から遡ること2年前、火山を主な狩場にしていた当時、狩りに出かけるのは常に死と隣り合わせでした。いつどこでキャンセやFBが飛んでくるかわかりません。常に2倍以上の戦力差。敵対さん20人以上に追い掛け回されたこともあります。そういった状況の中で今の自分のプレイスタイルは確立されました。



しかし今から一年程前、突然その敵対勢力内での身内同士で、血で血をあらう抗争が始まったのです。当時自分が所属するクランは、当然のことながらその抗争からは完全に蚊帳の外におかれてしまいました。突然訪れた平穏な日々、数時間狩りしていて敵対勢力さんと全く遭遇しないことも増えてきました。



長らく過酷な環境で狩り、pkを続けるうちに自分はそれなしではリネを楽しめなくなってしまっていたのです。自分をスルーして、自分の目の前で行われるドロドロのFPK、平和なプレイの中で溜まっていくフラストレーション。自分が所属しているクランのプリに忠誠を尽くし、そのプリが引退するまでは、そのクランに留まりつづけることを自分の使命としていたため、その状況をどうすることもできませんでした。



そんな状況の中で、突然プリであり自分の永遠の忠誠対象であった朱雀様の引退が決まりました。それと時を同じくして引退することも考えました。本当に悩みました。このけいけい戦記のスタートは昨年の10月末なんですが、実はちょうどその悩んでいるまっ最中にこの戦記はスタートしています。なので、もしその当時の記述を読み返したとしたら、あの頃の葛藤がよみがえってきて懐かしくなってしまうと思いますw



最終的に自分は、敵対勢力の身内同士の抗争に参加することによって、再び常に死と隣あわせの環境を取り戻すことを決心しました。その当時、SVAを中心とする多数の勢力に対して、それと敵対しているFMはたった数人しかおらず、その数人が激烈な戦いを毎晩続けていると伝え聞き、自分は迷わずその数人で戦い続けている勢力に参加することにしました。再び訪れるであろう過酷な日々に自分は歓喜しました。



・・・その後の情勢は自分の期待を180度裏切るものでした。自分が移籍した直後に情勢が急展開したのです。歴史的な和解、驚愕の同盟締結、増え続ける味方勢力。過酷な環境を望んで移籍したはずなのに、その思いは果たされることなく味方勢力はどんどんと強大化し、それと時を同じくして敵対勢力は加速度的に衰退していってしまったのです。



自分にとっての冬の時代の始まりでした。ぬるま湯の環境の中で自分自身が少しずつ腐っていくのがわかりました。常に緊張感を強いられるような環境でしかリネを満喫できない自分にとって、この1年は地獄でしかありませんでした。そんな状況を打開するために、無理やり抗争を引き起こそうとして、無謀な行動を取ったことすらありました。そして、そんなやさぐれた自分の挑戦対象の一人がdogskillerさんでした。



しかしdogskillerさんが、自分自身のフラストレーションの原因であった味方勢力の一人勝ちという状況に楔を打ち込み、再びシリ鯖を活性化させるために本気でgangsterの再興を果たそうとしていると知りました。本当はそのとき、微力ではありますがdogsさんのことを応援するべきだったのだと思います。なぜならdogsさんの思い描く理想は、自分が追い求める理想でもあったのですから。



一度プリに忠誠を誓ったからには、そのクランが崩壊するかプリ自身が引退するまでは、最後の一兵になるまでプリに仕え続けるということを、絶対のルールにしているため、実際はどうすることもできませんでした。できることといえば、dogsさんの行動をただ黙って見つめ続け、そして本来敵対勢力であるはずのPCさんに対してこちらからは一切攻撃を行わず、祈るような気持ちでその復興を願い続けることだけでした。



それからは、それまで以上の地獄を味わいました。過酷な環境を手に入れるために現在のぬるま湯に浸り切った状況を肯定する、その矛盾から来るフラストレーションは大変なものでした。表題にある袂を分かったマゾ仲間さん、あなたから激しく説教されたのはそんな状況下でのことでした。牙を失った、熱い魂を失ってしまった、元居たクランで培われた心はすでに腐ってしまった等々・・・あの時その批判に反駁することは全くできませんでした。自分は、時が満ちるのをただひたすら待つことしかできない生ける屍だったのですから。



ここ1〜2ヶ月、その兆候は感じられていました。リアル事情等によって、こちらの勢力での休止、ならびに半休止が相次ぎ、FPKでの動員数が少しずつ少しずつ逆転し、敗勢のまま終了する機会が増え始めました。静かに、状況が動き始めたのです。



そして今週、ついに情勢の大転換が起こりました。絶鬼さんを始めとする、大量の出稼ぎ勢力と協調しつつリネをプレイする勢力が敵対勢力と合流し、それと同時にこれまで出稼ぎ勢力と激しく対立しつづけてきた死神ゼロさんが味方として合流したのです。FPKを取り巻く状況は激変しました。出稼ぎの大半を占めるWIZPCによる敵対勢力への手厚い援護。戦場を飛び交う敵対勢力の罵声。とうとう大勢が決した瞬間でした。



出稼ぎ勢力が再び台頭している現状ですので、敵対勢力は今後増強の一途をたどることと思います。いったん有利な状況が固まれば、敵対勢力に合流する日本人PCも増え続けることと思います。本当に長かった・・・このときがやってくるまで一年間を要しました。町を一歩でた瞬間から、常に敵対勢力の脅威にさらされ続ける・・・2年前自分を魅了し、そして永遠に失われてしまったと思われた状況をついに取り戻すことができたのです。




袂を分かったマゾ仲間さんへ、そして自分のことを厳しくしかってくれたあの方へ。本当にありがとうございました。そしてdogsさん、本当にお疲れ様でした。半年をかけてあなたが情熱を傾けて追い求めていた理想はFPKという面においては、ついに達成されたと思います。前にも書いたかも知れませんが、もしそんな賞があるとしたら、今年のシリ鯖MVPは間違いなくあなただと思います。