しかし、そんな熱い日々も終わりを迎えます。朱雀様の引退、そして尻鯖の大きな情勢の転換によるNobleangelsに対するFPKの沈静化…つかの間の平和な日々が訪れました。こうして、自分自身のNobleangelsでの目的は全て達成されたのです。しかし、争いの日々に慣れきってしまった自分自身にとって、それは苦痛以外の何者でもありませんでした。そんなつまらないリネを続けていたある日、衝撃的な話を耳にしました。一度はgangさんの盟主になったものの、全員の裏切りにあい、盟主の座を追放され、野にくだり、それでもあきらめることなく、たった5人であの圧倒的なgangさんと戦い続けている…そんなクランがあるのだと。リネージュのストーリーに登場する反王そのものではないかと驚きました。そのクランに所属し、理もなく利もない状況に自分自身を置き、圧倒的絶望的な状況の中、自分自身の身を焦がし、ぼろぼろになり、燃え尽き、そして散っていこう、そのクランこそが、リネージュでの目標を全て達成した自分にとっての死に場所なのだと思いました。そして、晴れてクランを移籍して、自分は死に場所を手に入れたのです。

  • 誤算そして…

しかし、その後のFM血盟を取り巻く状況の変化は、自分の予測を大きく裏切るものでした。冴え渡る盟主レン様の政治手腕。どんどんと勢力を増す味方勢力。クランを移籍して半年弱、気づいてみれば、たった5人だったはずの最弱小クランは、全城制覇まであと一歩のところまで辿り着いていました。つまりは、自分は死に場所を失ってしまったということです。弱小だったころのFM血盟に参加させていただき、そして初めて城を取った晩、盟主であるレン様からの感謝の手紙に心打たれた自分としては、このクランの行く末を最後まで見守るつもりではいます。多分それが、自分自身の最後のリネ内での目標になると思います。死に場所を失った自分自身です。しかしながら、どう考えても、今後華々しく散ることのできる舞台なんてもう現れないだろうと思っていました。

  • 最後に

dogsさん、こんな自分のために死に場所を用意してくださってありがとうございます。ARは批判されて当然だと思います。反GANGとして戦ってきた人たちがARに対して嫌悪感を持つのもよくわかります。そうした人々が立ち上がり、ARの排除に乗り出していただけだったのなら、自分自身は今回の件スルーしていたと思います。またはNSから様々な迷惑をこうむっている人たちが、その体制維持に一役買っているARを批判し、そして排除に乗り出すのも、当然だと思います。しかし、あの泥沼の抗争で磨耗しそれでも戦争をしようとしてきた人たちのことを、その戦いを見てみぬふりでやりすごし、快適な狩りを楽しみ、効率よくLVを上げ、装備を整えてきた人たちが、馬鹿にするのだけは絶対に許容することはできません。本当に、あの戦いを潜り抜けてきた人たちが、取るに足らない存在であり、弱いものいじめをするかのように刈り取れるというのなら、どうぞそうして下さい。自分は、自分自身の全存在をかけて、それを否定します。


リネサービス終了のその日まで、けいけいの戦いは続きます!