けいけいからの返信 その3

説明不足だったようですね。申し訳ありませんでした。戦争を盛り上げていきたい。しかし、戦争ネットという抗争では現状の打開に繋がらず、既存の中小勢力を結集して地道に勢力を固めていくという方法をとらないといけないのだ、というのがあなたの主張の要旨であると、自分は理解しています。


そして、自分の前回の主張の要旨は、既存の勢力を結集し最大勢力とぶつかっていくというあなたの主張は、これまでのシリ鯖の歴史の上では正解であった。しかし現在の情勢においてその方法論は通用しない可能性が非常に高く、今回の戦争の膠着状況を打開する方策とはなり得ない可能性が高い、というものです。よろしければ、真樹嬢さんのブログの「戦争見解」という項を読んでいただければわかっていただけると思います。

参照:(http://www5a.biglobe.ne.jp/~gurumaki/line/day/top.htm

自分も、真樹さんも常に大勢力に挑む側で戦争に参加してきました。そして、これまでのシリ鯖の歴史において極論すると大勢力は常に悪であり、その大勢力に挑む中小勢力の連合体は正義であったのです。ですので、普段戦争に参加しないプレイヤーの力までをも結集することができたのです。しかし、その方法論が成立したのはトリガー連合まででした。


その後、中小勢力を結集し、大勢力に挑もうとして中心的な役割果たしてきた人の多くが、リネージュを引退していき、さらには大勢力がかってない程の力をつけてしまい、圧倒的力で完全全城制覇を成し遂げたのが2年前のSVAを中心とする旧gang体制でした。このときシリ鯖は初めて、中小勢力を結集し大勢力に対抗しようとしても、それでも大勢力に圧殺されるという危機的状況を迎えたわけです。自分はそのときもやはり、圧殺される側の中小勢力に所属していたました。何度も何度も大勢力に挑む戦争に参加しましたが、それはそれは酷いものでした。旗内にすら侵入できず、死亡すると容赦なく浴びせかけられる勝者からの罵声。


そしてその当時、中小勢力を結集しても最大勢力に対抗できないことに苦悩した人たちが選択した策が、最大勢力内の穏健派と過激派の権力闘争に積極的に参加し、最大勢力を内部分裂させることによって現状を打開しようというものでした。それまで中小勢力として最大勢力に立ち向かい徹底的に殲滅される憂き目にあいつづけてきたぐるまきさんとARさんは、戦争活性化のためにあえて最大勢力内の過激派であったレンさま率いる一派との共闘に踏み切ったのっです。


その効果は絶大でした。これまで中小勢力に所属し戦争経験を積んだプレイヤー層と、FPK等において最大勢力内で常に先頭にたって戦い続けてきたプレイヤー層とが共闘を始めたわけですから。あっという間に最大勢力を打倒し、戦争における膠着状況は打開されました。そしてその後も勢力の拡大を続け、ついにこれまで中小勢力であった人たちがシリ鯖内での最大勢力となったわけです。


しかし、このことが今まさに起こっているシリ鯖の斜陽、シリ鯖の終焉へのきっかけとなってしまいました。これまで横暴な大勢力に挑むという極論すれば正義であった人たちが、戦争活性化のためとはいえ、一般プレイヤーに被害を与え続けてきた過激派と手を組んでしまったわけです。そのため、その勢力はシリ鯖内の悪としてのレッテルを貼られてしまうことになりました。


その後の経緯は、ご存知かと思います。今現在のDIG連合はこれまでのシリ鯖の歴史内において存在し得なかった大連合となったわけです。数や力のことを言っているのではありません。再び極論しますが、これまでの大勢力は常に悪の存在であり、打倒することはつまりは正義という単純化された構造のため、中小勢力を、さらには普段は戦争に参加しないプレイヤー層を結集するのが非常に容易でした。しかし、悪に立ち向かうという目的をもって結集する中小勢力や普段戦争に参加しないプレイヤー層が結集して今のDIG連合が構成されているわけです。つまりは、最大勢力であるDIG連合が正義だというこれまでのシリ鯖では在りえなかった状況が現出してしまいました。これまでの歴史において、最大勢力の横暴に対抗するため結集した中小勢力や普段戦争に参加しないプレイヤーが、今の情勢では最大勢力の側に所属してしまっているため、中小の勢力が在野の勢力を結集することが不可能な状況なのです。


自分が言いたかったのは、あなたが戦争活性化に反対しているということではありません。あながた主張する中小勢力を結集して大勢力にあたっていくべきではないか、という方法論が今のシリ鯖には通用しないのではないか、ということです。今の戦争の膠着状況が、これまでのシリ鯖における戦争の膠着状況と全く異質のものであるということです。


前回の自分のコメントでは、そのことを伝えたいがばかりに行き過ぎた表現をしてしまいました。そのことはお詫びしますが、自分の言いたいことが伝わればなあ、と思います。


最後に。あなたがおっしゃるような中小勢力を結集して新たな勢力を作っていくという方法論では、シリ鯖でDIG連合に対抗するような勢力は今後二度と現れない可能性がありますし、アデンケントにおいてフルタイムで大勢力同士がぶつかるような戦争は永久に行われない可能性すらあるということをわかっていただけたらなと思います。


自分は、もうシリ鯖のこととか勢力のこととか戦争のことに口を挟むのは止めようと思っていました。一戦争屋として馬鹿プレイに徹して、楽しめればそれでいいやと思っていました。しかし、今回こうして戦争ネットについての議論することにしたのは、戦争ネットという企画を立案しそれを実行している、千年乱世のシゲンさんとFirebrowさんの「今の戦争を変えたい」「戦争を活性化したい」という想いにほだされてしまったからです。


戦争ネットが現状を劇的に変えることは出来ないかもしれません。失敗に終わるかもしれません。しかし、それでもいいじゃあないですか。失敗すればまた別の提案をすればいいんですから。しかし、中小勢力を結集していくという旧来の方法論では、絶対に今の現状を覆せませんよ。それは昨年自分が参加した戦争屋さん連合で思い知りましたから。


あなたが、自分と同じように戦争を活性化させたいという気持ちを持っておられるのはよくわかりました。たった一つあなたと自分で異なる点は、現状認識における深刻さの度合いだと思います。もしよろしければ、別に千年乱世でなくてもかまいません。odin、攻めヘルプ、blitzkrieg血盟など現在戦争を活発に行っている中小勢力に別キャラなどでJOINされて、DIG連合外の立場から現在行われている戦争に参加してみてくただい。現状がどれだけ深刻かわかっていただけると思います。